社会学の命名者・創始者 オーギュスト・コントの胸像(パリ・ソルボンヌ広場)
 
   社会学は、その名のとおり人間の生きる社会の総体にアプローチしていく非常に幅の広い学問です。政治学や経済学のように、分野による限定がありません。国際情勢から若者風俗まで、すべてが考察の対象になるのです。研究手法も実に多様です。東西古今の文献を読み漁る研究者がいます。コンピュータと先端的な統計技法を駆使して、数量的に社会を把握しようとする者もいます。そして、生きた社会的現実のなかに身を投じ、自分の目でみて、あるいは直接体感したデータをもとに考察を広げて行く「フィールドワーク」と呼ばれる手法を重視する伝統も、社会学のなかにはあります。
 あまりにも茫漠たる話にウンザリされたでしょうか。あるいは、「なんだか面白そう」と思われたでしょうか。皆さん。あまり難しく考えないでください。これだけ幅広い主題を取り上げるのです。社会学専攻の授業のなかに、どれか必ずあなたの関心にジャストフィットするものが出てくるはずです。研究手法にしても、文献か統計か「フィールドワーク」か、どれか得意なものをつくり、それで勝負していけばよいのですから。「なんでもみてやろう」という旺盛な野次馬根性こそが、社会学を学ぶ人に求められる資質です。
 社会学の教員は、学会でトップクラスの優秀な研究者ばかりです。そして社会学専攻では、小人数のゼミナール科目(学生の研究発表を主体とした授業形態)がカリキュラムの主体をなしています。統計技法と「フィールドワーク」とを学ぶ「社会調査及び実習」もあります。そうした勉学の集大成として、4年次には卒業論文を書きます。社会学はあまり資格とは縁がありません。しかし、充実したカリキュラムで鍛え上げられ、実力を身につけた学生たちの就職は順調です。さらに勉学を続けたい学生のために、大学院も開かれました。受験生のみなさん。ふるってわが社会学専攻の門を叩いてください。
 
     
  ■Genaralist(ゼネラリスト=広い視野と柔軟な発想をもった人)を育てます。
 社会学を学ぶことによって、複雑で変化の激しい現代社会の中のさまざまな社会的事象を、幅広い視野でとらえ、体系的かつ的確に関連づける社会学的想像力を身につけることができます。それによって、社会や人生のあり方を明確に展望し構想することが可能になります。

■ゆとりある体系的なカリキュラム
 家族、ジェンダー、子ども、レジャー、コミュニティ、グローバル化、民族、環境、ボランティア、NPO・NGO、企業組織、情報化、高齢化、老いと死、宗教など、現代社会の諸事象をさまざまな観点から体系的にとらえることのできるカリキュラムが編成されています。自分の関心にもとづいて自分なりの授業計画を組み立てて、系統だった学習をおこなうことができます。

■セミナー中心の少人数授業
 1年次に入学してからすぐにはじまる「社会学基礎セミナー」、2・3年次の現代社会の各領域に焦点をおいた「現代社会論セミナー」、3年次から卒論作成に向けての「社会学セミナー」という少人数制のセミナーが同時並行的に複数開講されています。教員の目配りのいきとどいた指導のもとに、図書館やインターネットを利用した資料収集、テキストや資料の解読、パソコンによるレジュメ(要約メモ)作成、報告・プレゼンテーション、討論をおこなう力を身につけます。

■少人数で行う実践的な社会調査実習
 1年次の「社会調査講義」で社会調査に関する基礎知識を身につけ、2年次には「社会調査及び実習」で社会調査を実践します。MDレコーダーやデジタル・ビデオカメラをもって街頭に出てインタビューを行う質的調査、アンケートを作って配布・回収し、パソコンで集計・分析する量的調査を実際に行い、社会調査に必要なスキルを身につけていきます。

■4年間総仕上げの卒業論文
 社会学を学んだ4年間の成果を卒業論文にまとめます。
 卒業論文のテーマは多様で力作ぞろいです。

<主な卒業論文のテーマ>
・「電子商取引について」・「日本型雇用システムの変化と現状」・「消費行動にみる日本人の価値基準とその個性」・「Jリーグが目指す新しいスポーツ文化」・「美人観と日本社会」・「居住と家族生活」・「現代人と観覧車」・「災害ボランティアの形成と展開」・「『家族化するペット』を失うとき」・「介護と家族」・「子どもの世界と遊び」・「フリーターの社会学」・「家と女」・「脳死と臓器移植」・「60歳から広げる交流の場」・「遅刻論」・「大衆とメディア」・「下町社会のネットワーク」・「テレビドラマが与える影響」・「携帯電話から分かる現代社会」・「服装文化の社会学」・「死ぬ幸せ、生きる苦しみ」・「愛情に飢えた子どもたち」