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2021-02-12
心理

公認心理師関連 心理実習 対面&オンラインのハイブリッド型で実施(2021年2月4日)~代々木病院EAPケアシステムズ 臨床心理士・公認心理師の先生方をお招きして~

対面&オンラインのハイブリッド型で行われた「心理実習」

 写真は公認心理師資格の必修科目である心理実習の一コマです。学部の実習は施設見学実習がメインとなりますが、今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、実習生が直接施設へ訪問することが難しい場合があります。そこで今回は、特別に実習施設の先生方を本学の教室へお招きし、対面形式とZoom使用によるオンライン形式を併用したハイブリッド型での実習を実施しました。さらに今回は大学院生の心理実践実習ともコラボレーションした、学部・大学院合同の実習となりました。

 学部生、大学院生合わせて対面で10名、Zoomで5名の実習生が参加するとともに、本学の教員も対面3名、Zoomで2名の計5名が参加しました。実施にあたって会場は一番広い教室を使用し、講師の先生方、実習生とも互いにソーシャルディスタンスを保ちながら、感染予防に最大限留意しました。

公認心理師が実践する領域のひとつである産業・労働分野に関する講義でした

 当日は、多くの実習生にとってこれまで知る機会が少なかった産業労働分野における公認心理師・臨床心理士の業務について、講師の先生方による懇切丁寧かつ、熱のこもったご講義をいただきました。その内容は、職場でのメンタルヘルス対策の現状と課題、EAPの役割と位置づけ、この施設での臨床実践の具体例など多岐にわたり、また最後にはおまけコーナーとして、心理職の働き方について先生方の経験に基づいたアドバイスもいただきました。実習生たちは臨床実践に関するワークや質疑応答にも熱心に参加し、公認心理師を目指すにあたっての重要課題であるチームアプローチによる支援、多職種連携、身につけるべき倫理や法的義務などについても学びを深めることとなりました。

 またハイブリッド形式が実現したことで、新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言によって移動が制限されていた中でも、すべての実習生が居住地に関わらず参加でき、学びの機会を損なわれずに済んだことは、今回の重要な成果のひとつでした。

講師の先生とのディスカッション

受講した実習生の声(3年生 Aさん)

『今回の代々木病院EAPケアシステムズさんの実習で、「職員のメンタルヘルス問題を、個人の問題ではなく、職場の問題と捉える傾向が進んでいるため、組織にも積極的なメンタルヘルス対策が求められている」と、お話しされていた部分がとても印象に残っています。産業・労働分野においての心理支援は、労働者と企業の双方にアプローチを行う、つまり個人アプローチだけでなく、集団へのアプローチも必要であるということを、この実習で特に詳しく学ぶことができました。』

 実習生たちは今回の実習を皮切りに、医療・教育・福祉・司法など様々な領域における学外施設で実習を重ねる予定です。各施設でどのような実践や知識に触れ、学ぶことができるのか、今後も楽しみです。

*貴重な実習機会をいただくとともに本記事掲載のお許しをいただいた、代々木病院EAPケアシステムズ様、ならびにお越しいただいた森先生、三浦先生に改めて感謝申し上げます。

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