学部長ごあいさつ

人間関係学部長の福島哲夫です。

人間関係学部のある多摩キャンパスは大妻女子大学の中でも随一の広さと四季折々の美しさを誇っています。パーソナルスペースが広く落ち着いた雰囲気で、まさに「キャンパス」と呼ぶに相応しく、学ぶことに適した環境であると言えます。人間関係学部の学生には、この余白ある学びの場で「場所と人を通じて学ぶ」という4年間を存分に楽しめます。

人間関係学部は「共生社会の実現」を教育・研究の目標に置いています。社会は年齢、性別、国籍、人種、宗教、政治的立場や人格など多様な要素を持つ個人の集合体であり、残念ながら争いが絶えないのが現実です。そうした中で、個人が他者との違いを認め、個性を尊重し、支え合う関係性を保つことで、誰もが生きやすい社会を目指すのが「共生社会」の理念です。そして、そのような共生のためには「自分の中の異なった自分、時には矛盾したり葛藤したりする自分」をもしっかりと見つめ、受け入れて共生し(うまくつきあっ)ていくことも必要です。

そのような視点から言えば社会学は主に社会的属性による違いを分析し越えるための学問であり、心理学は心の在り方の違いを分析し越えていく学問です。さらに福祉学は様々な課題を抱える人を支えることによって共生するための学問です。このような学問を究めることによって、様々な人間関係の中で、自他を尊重し、違いを認め合い、支え合うことが可能になるはずです。そして、「なぜ違うのか」「どのように違うのか」「どのような歴史があるのか」「どのような未来を目指すべきか」など、豊富な知識と教養が、否定的感情による排除や反発を抑制し、肯定的感情を伴った「共生」に向かう行動のエネルギーを生み出します。そしてこのようなエネルギーこそが、皆さんの職業やアイデンティティにつながるはずです。

このような目標の下で人間関係学部では、全学共通科目や人間関係総論をはじめとする学部共通科目を通して、共生社会実現のための土台となる知識、教養を身につけます。その上で、社会学的に分析する力、心理学的視点から考察する力、福祉の視点で支える力の3つの専門的な力を育てます。大学における学びは、単に授業に参加し、与えられた課題をこなし、試験に備えて暗記をする受動的な学習活動ではありません。授業で得られる刺激からヒントをつかみ、学びの目標を見出し、自ら情報を収集し、新たな知識を獲得し、そして何よりも今後自分から学んでいく姿勢を身につけてくためのスタートが大学における「学び」です。

人間関係学部は、このような皆さんの積極的、主体的な学びを応援します。

人間関係学部長 福島 哲夫

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新入学生のみなさんへ(2020年4月9日)
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