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学部長挨拶

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“未来を創る“心”と“知”の学び場”

人間共生学部長 齊藤 豊

人間関係学部は令和8年度より「人間共生学部」へと生まれ変わります。この新たな学部では、人間関係力をより深めて人間共生力を養成します。人間共生学部では、社会学科・心理学科・福祉学科・共生デザイン学科の4学科を設置し、共生社会の実現を目指します。

多様化する社会において、人と人、人と社会がより良く共生するための知識と実践力を養います。今年度は次年度の変化に向けての準備の年となります。現代社会は急速に変化し、テクノロジーの進化や価値観の多様化が進む中で、私たちは新たな課題に直面しています。こうした変化に対応し、共生社会の実現に貢献できる人材の育成を目指します。

SNSの炎上事件やモラルの欠如による問題行動は依然として後を絶ちません。 特に、チェーン店での迷惑行為などは、多額の損害賠償を招くこともあります。成人した皆さんは、自らの行動に責任を持ち、社会的な影響を考えることが求められます。大妻女子大学の校訓である「恥を知れ」は、他人を批判するための言葉ではなく、自らを律するための言葉です。自分の行動が社会に受け入れられるものかどうかを考え、正しい判断をする指針としてください。

現代社会は、かつてないスピードで変化し、複雑化しています。 家庭や職場、地域社会のあり方、人間関係、さらには多様な生き方を尊重する社会の構築など、さまざまな課題が山積しています。AIやデジタル技術の発展も加速し、私たちは情報の取捨選択を迫られる場面が増えています。 生成AIは、便利である一方、誤った情報を含むこともあります。これからの時代には、本物と偽物を見極める知性と倫理観が一層求められます。

皆さんは、こうした課題に向き合い、自ら考え、判断し、行動する力を身につけなければなりません。AIには真似できない人間ならではの感情や倫理観を磨き、常に「恥を知れ」と自らに問いかけながら、正しい行動を心がけましょう。

本学部では、人と人が互いの違いを尊重し、助け合う社会を築くために、人間関係や社会についての洞察力を深め、幸福や福祉に関する理解を重視します。また、柔軟な想像力、優れた問題解決能力、実践力を備えた人材の育成を目標としています。

そのために、人を思いやる「心」、社会で役立つ「知識」、それを活かして行動する「実践力」を身につけるカリキュラムを各学科で用意しています。どの学科にも根底に「共生」の思想があり、人々が幸福に生きるための方法を深く考え、実践する力を養います。

本学部での学びに、唯一の正解はありません。 社会問題には様々な前提条件があり、状況によって最適な解決策は異なります。教員が答えを示すのではなく、皆さん自身が考え、選択し、その判断が最善であることを証明しなければなりません。そのためには、論理的思考力や、他者に伝えるコミュニケーション能力が不可欠です。

多摩キャンパスの広々とした環境の中で、学び、考え、試行錯誤を繰り返しながら、自らの答えを導き出してください。そして、それを他者と共有することで、人間共生力を養いましょう。

卒業する頃には、家庭・職場・地域社会・国際社会など、あらゆる場面で人々と共生し、問題を解決する力を身につけていることでしょう。そのためには、社会学・心理学・福祉学を基盤とする専門知識と技術および共生デザイン力を習得し、幅広い教養、多様性を受け入れる価値観、自己決定力を磨くことが求められます。

さぁ、一緒に新しい未来へ向かって歩んでいきましょう。

人間関係学部長齊藤 豊

* 人間共生学部および社会学科・心理学科・福祉学科・共生デザイン学科は仮称、設置構想中