カリキュラムの特徴 社会学科 (2026年度新設予定 人間共生学部)

カリキュラムの特徴
社会学科のカリキュラムは、他学部と共通の「全学共通科目」、人間関係学部の他学科と共通の「人間共生学部共通科目」、そして社会学科の「専門教育科目」から成っています。
「全学共通科目」では、1・2年次に、英語(必修、ネイティブ講師)やコンピュータの授業で基礎的なスキルを身につけると同時に、「人間と文化」「社会と生活」「自然と科学」「女性とキャンパスライフ」「キャリア」といった諸領域に区分された一般教養的な科目を学び幅広い視野を養います。
「人間共生学部共通科目」では、「社会学概論Ⅰ・Ⅱ」の授業で社会学の基礎を身につけると同時に、「人間共生総論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」「心理学概論Ⅰ・Ⅱ」「社会福祉学概論Ⅰ・Ⅱ」など、現代社会を考えるうえで欠かすことのできない主要な論点や傾向について幅広く学びます。
自由度の高い、体系的なカリキュラム編成
家族、教育、都市、労働、メディア、サブカルチャー、若者、文化、ジェンダー、医療、恋愛、格差、ライフコース、ファッションなど、現代社会をさまざまな観点から体系的にとらえることのできるカリキュラムが編成されています。自分に関心のある事柄を中心として自分なりの授業計画を組み立てて、系統だった学習をおこなうことができます。

少人数でじっくり学べる授業
1年次からはじまる社会学基礎セミナー、2年次からはじまる現代社会の各領域をあつかうセミナー、そして3年次からはじまる卒業論文作成のためのセミナーと、少人数制のセミナーが同時並行的に複数開講されています。教員の目配りのいきとどいた指導の下に、図書館やインターネットを利用した資料収集、テキストや資料の読解、要約・レジュメの作成、報告・プレゼンテーション、討論をおこなう能力を身につけます。

少人数で学ぶ社会調査のスキル
「社会調査講義」で社会調査の基礎知識を身につけた後に、2年次からは、「社会調査及び演習」が必修科目として開講されています。デジタル・レコーダーやカメラを持って街に出てインタビューをおこなう質的調査、調査票(アンケート)をつくって配布・回収しパソコンでデータ処理をおこなう量的調査に必要なスキルを、実践をとおして身につけていきます。いくつかの諸科目を履修すると、社会調査の基本的技法が身についていることを証明する「社会調査士」の資格を取得することができます。

課外学習やボランティア活動
1・2年次で学ぶ教養科目の英語、コンピュータ、キャリア関連の授業に加えて、イングリッシュ・ラウンジや海外研修で英語のスキルアップを、大妻マネジメント・アカデミーでキャリア関連のスキルアップを目指すことができます。また、所定科目を履修することで、図書館司書や博物館学芸員の資格を取得することができます。さらに、専任教員のコーディネーションの下に、多数の学生が、東日本大震災などでの被災者生活支援のために、インターネットとパソコンを活用したボランティア活動に取り組んでいます。

学びのステップ
1年次
社会学の基礎を学ぶ
基礎科目・教養科目、学部共通科目、専門教育の基礎科目を中心に履修。「社会学基礎セミナーⅠ・Ⅱ」で大学での勉強の仕方を学べます。
2年次
専門教育科目を中心に履修
主に専門教育科目を履修します。「社会調査及び演習」では、パソコンを使い、統計を駆使し、現場で人々の話を聴くという経験ができます。
3年次
卒業論文作成の準備
専門教育科目を中心に履修し、卒業論文作成の準備を行います。その一環として、「社会学セミナー」も3年次で履修します。
4年次
卒業論文の完成に向けて学習
社会学を学んだ4年間の成果を卒業論文にまとめます。その完成を目指し、更に学習を続けていきます。
社会学科専門教育科目(2026年度)
必修・必修選択科目
- 社会学基礎セミナー
- 社会調査講義
- 社会調査及び演習
- 現代社会論セミナー
- 社会学セミナー
- 卒業論文
- ジェンダーとダイバーシティ特論
- 文化とメディア特論
- 社会問題とインクルージョン特論
選択科目
- 基礎統計学
- 家族社会学
- 社会学史
- 社会調査特論
- 現代家族論
- ジェンダーの社会学
- ライフコース論
- ケアの社会学
- 生と死の社会学
- 子どもと教育の社会学
- メンタルヘルスの社会学
- セクシュアリティの社会学
- 恋愛と結婚の社会学
- 男性学
- 映像と表象
- 現代メディア論
- 現代における宗教
- 差別とマイノリティ
- サブカルチャーの社会学
- 身体とファッションの社会学
- 情報社会論
- 文化人類学
- 若者の社会学
- 都市の社会学
- 観光の社会学
- 医療と文化
- 格差と平等の社会学
- 環境とコミュニティ
- ボランティアの社会学
- 現代における労働
- ビジネス英語
- 英語コミュニケーション
学びの紹介
現在社会論セミナー 社会のあらゆる事象について、深く考え、まとめる力を育てます

文献の精読やグループワークを通して、ディスカッション、プレゼンテーション、論文執筆に必要な幅広いスキルを習得する
2020年から続く新型コロナウイルス感染症の影響で、今、社会は大きく変化しています。こうした変動の時代にこそ、一人ひとりの「考える力」が問われます。「現代社会論セミナー」では、社会学や文化人類学に関連するさまざまな文献を読み、その内容についてディスカッションを行い、事象に対する批判的な思考と物事を深く掘り下げて考える力を身につけます。また、社会調査のなかでも質的調査の基本を学ぶことで、調査対象者へのインタビューの仕方やインタビュー内容の分析とまとめ方も学習します。グループワークを通して、リモートであっても多くの人と関わり合って協働することができる“withコロナ社会”に対応したスキルも、ぜひ身につけてほしいと思っています。
牛山 美穂 准教授
授業紹介
家族社会学

現代家族をめぐる現象を例に、家族の変化が社会構造とどのようにつながっているのかを理解し、現代の家族や自らの位置や方向性を確認していくことで、現代家族を相対化する視点を獲得することを目指します。
文化人類学

文化人類学は、世界のさまざまな文化について学ぶ学問です。これを学ぶことによって、私たちとは異なる人間の在り方を知り、自分たちにとっての「当たり前」を見直せるようになることがこの授業の狙いです。
若者の社会学

この授業では、社会や時代によって「若者」たちの価値観、感性、趣味嗜好のあり方がどのように、またなぜ変わっていくのか、映像や音楽、若者が関わった社会的出来事を素材としながら考えていきます。
大妻女子大学人間共生学部社会学科、略して「大人社会」の公式Instagramはこちらから。
授業の様子やイベント情報などを発信しています。
