社会調査士とは?
社会学科では、所定の科目を履修すると、卒業時に社会調査士資格を取得できます。
社会調査士は、一般社団法人社会調査協会が認定する資格です。
本学科での学びを通して、さまざまな職場で役立つアンケート調査の作成・実施のための専門的知識やデータ解析のスキルを修得することができます。
よくあるご質問
- 社会調査とは?
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A人間の意識や行動など、社会事象を把握する方法のひとつです。
- 社会調査とは?
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A社会調査の知識や技術を用いて、世論や市場動向、社会事象等をとらえることのできる能力を有する「調査の専門家」のことです(社会調査協会ホームページ)。
- 具体的には何を勉強するの?
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A大妻女子大学では、「社会調査講義Ⅰ・Ⅱ」「社会調査特論Ⅰ・Ⅱ」という科目で、社会調査の設計、実施、分析のプロセスを学び、「基礎統計学Ⅰ・Ⅱ」という科目で統計学について学びます。同時に、「社会調査及び演習Ⅰ・Ⅱ」という科目で実際に社会調査を体験します。
- どんなことが身につくの?
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A社会や市場から必要な情報を集める「情報収集力」、情報を正しく読み解く「分析力」、社会人として行政や企業で積極的に社会貢献する「行動力」が身につきます(社会調査協会ホームページ)。
先輩たちの声

社会調査士キャンディデイト(候補者)を取得しているお二人から話を聞きました。
- 社会調査士を取ろうと思ったきっかけは何ですか?
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Oさんあまり深いきっかけはなく、社会調査士を取れば、「社会学を学んだ」という証明というか、「大学でこれを学びました」というのが言えるかなと思ったからです。
Yさんこの学科で唯一取れる資格が社会調査士だったので、興味をもちました。とりあえず基礎統計から始めてみて、社会調査士を取ることにしました。
- 統計は難しくないですか?
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Oさん難しいですね(笑)。でも、先生が丁寧なわかりやすいレジュメを作って、毎回配ってくれるので大丈夫でした。レジュメは保存して、いまだに使っています。
- 調査士の科目では、何が面白かったですか?
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Oさん2年生のときに「社会調査及び演習」の授業があって、1年生の時に習った基礎統計の知識を使って、いろいろ分析をしました。実際に調査することで、1年生の時に習ったクロス集計をどう使うのかとか、結果をどう理解するのかを知ることができて、統計って面白いなと思いました。「社会調査及び演習」の授業では、自分たちで、実際にアンケートの項目を作って、アンケート票を郵送して、帰ってきたアンケートをパソコンに入力しました。選挙人名簿も使ったし、これらの経験は社会調査士の資格を取ろうと思わないと経験できないので、そこが社会調査士を取るメリットだと思いました。
- 調査士の科目を取ったことで、どんな力が身に付きましたか?
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Oさん「本当にそうなのか」と疑う力がついた気がします。例えば、クロス集計ではこういう結果が出たけど、原因は他にあるんじゃないか考えるようになったり。また、よくTVである「街中インタビュー」とかも、偏った意見なんだと思うようになりました。論理的思考が身についたと思います。
Aさんスキル的な部分では、SPSS(統計分析用ソフト)が使えるようになりました。また、グループワークで、アンケート票を作ったので、グループワークの力もつきました。
- 調査士を取ることで、将来どんなメリットがあると思いますか?
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Oさん就活の書類に「社会調査士キャンディデイト」のことを記入しています。社会調査士はそんなに知られている資格ではないので、どんな資格か説明する際に、「大学で4年間、こんな勉強をしてきて」と、自分が勉強してきたことを説明する材料になると思います。
Aさん統計は、最初は数字というだけで、「あ…」と抵抗感があったんですが、データも読めるようになって、「何%」と書いてあっても、本当にそうなのかなと疑うようになりました。そういうことは社会人になっても活きるんじゃないかなと思います。
Oさん社会調査士の授業を取って、違う原因・要因があるかもしれないという考え方がとても身についたと思います。今まで「正しい」と思っていたことや、「一般的にこうあるべき」という考え方について、いったん立ち止まって考える思考みたいなものは身についたし、社会に出てから活かせると思います。
Aさん牧野先生もおっしゃっていたんですが、社会調査士の科目を取っていたほうが、社会学が何かを理解しやすいとすごく思いました。
- 入学希望のみなさんへメッセージをお願いします!
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Oさん社会調査士を取るために、1年生の時に必ず統計の授業を取らなければならないと聞いて、私は文系だったので「統計?!」「数学なんて2度とやらないと決めていたのに」という気持ちで、統計に対する抵抗感がすごかったんですが、大出先生に「とりあえず取ってみたら」と言われて、とりあえず取ってみました。やってみたら、数学的考えというか、とても面白かったです。
Aさん数学に不安をもっている人がいたとしても、不安に思わずに、取り組んでいいと思います。難しい計算は統計ソフトがやり、結果の数字をみるポイントもちゃんと教えてくれるので、大丈夫です。そんなに不安に思わなくてもいいかなと、やってみて思いました。やる前は私も不安でしたが、興味があるなら、やってみても全然損はないと思います。「そんな資格使えないから、取らなくていいよ」という友だちもいましたが、普通に授業として面白かったし、社会学を4年間勉強するなら、勉強した証明として、せっかくなら取ったらいいんじゃないと思います。就活でも社会学で学んだことを説明するきっかけとして使えます。
大妻女子大学人間共生学部社会学科、略して「大人社会」の公式Instagramはこちらから。
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