社会・臨床心理学専攻 Major in Social and Clinical Psychology

社会・臨床心理学専攻の特徴

~学問としての心理学~

1:学問としての心理学

 手相占い、血液型性格診断、心理テスト、犯罪者の心理、カウンセリング・・・など、インターネット、SNS、テレビや雑誌などで目にするこれらの事柄に興味を持ち、心理学を学びたいという人がいます。しかし、これらの中には、心理学とはいえないものや、心理学のごく一部にしか過ぎないものが多くあります。

 いわゆる「ポップな心理学」が、心理学への興味のきっかけとなることは否定することはできませんが、本専攻への受験を希望される方には、ぜひ、大学で学ぶ「アカデミックな心理学」について理解して頂きたいのです。

 現代の大多数の心理学者は、心理学を"行動の科学"と定義しています。すなわち、学問としての心理学では、科学的方法によって、行動を手がかりにして、その行動が、どのような条件のもとで起こるのかについての法則をあきらかにし、その法則を説明する理論をつくりあげます。その結果、行動を予測し、ひいては行動のコントロールを可能にすることを目指しています。

2:心理学は、文系というより理系に近い

 心理学を学ぶ上で、「論理的思考」と「統計学」は、避けて通ることはできません。

 科学的な心理学は、データに基づく「実証的手法」により成り立つ部分が多く、「論理的思考」と「統計学」は、問題の設定、データの収集、分析、解釈のいずれにおいても、非常に重要です。この「論理的思考」と「統計学」は、「文系」というよりは「理系」的なセンスが必要であり、その点から、心理学は、「文系というより理系に近い」学問であるといえます。

3:「心理学=カウンセリング」ではありません

 「人の相談に乗るのが得意」だからということで、自分は心理学に向いていると考えている人がいます。もちろん、臨床心理学における「カウンセリング」には、「聴く能力」「共感」など、友人との「相談」において必要な能力が関係します。

 しかし、「カウンセリング」は、1や2で説明した「科学としての心理学」に基づいている点で、友人間での「相談」と大きく異なります。

~社会・臨床心理学専攻の学びの特徴~

4:社会心理学と臨床心理学をバランスよく学ぶ

 社会心理学、臨床心理学、発達心理学、教育心理学など、心理学の中には様々な領域があります。本専攻ではその中でも、特に、社会心理学と臨床心理学に重点を置き、両者をバランスよく学ぶことで「人」に対する理解を深め、他者とのより良い関わり方や社会を見る目を養います。

5:課題が多く、個別にしっかり添削を受けます

 本専攻では、「基礎統計学Ⅰ・Ⅱ(1年生 前期・後期)」、「社会・臨床心理学基礎セミナー(1年生 前期)」、「心理学基礎実験(1年生 後期)」、「心理学統計法(2年生 後期)」、「社会心理学実験研究法(心理学実験)(2年生 前期)」、「社会心理学調査研究法(2年生 後期)」の一連の実習形式の授業を必修として、心理学の実証的研究法をしっかり学びます。

 これらの授業では、各自の予習・復習はもとより、頻繁にレポートが課せられ、授業時間外での事前・事後学習、資料収集、レポート作成を行うことが求められます。

6:グループ学習

 5の説明にある一連の実習は、そのほとんどが6~8名程度のグループにより行われます。グループでの学習では、「人の意見を正確に聴く力」「自分の考えを的確に伝える力」「対人スキル」が必要となります。

 また、授業時間外でのグループ学習の機会も多く、私的な時間とグループ学習の時間とを上手く調整する必要があります。そのため、「人と話をするのが苦手」、「自分の意見をうまく伝えられない」といった理由から、「心理学を学びたい」人にとっては、このグループ学習が貴重な訓練の場になる場合と、逆に学業遂行の壁になってしまう場合があります。

 この点について不安をお持ちの方は、入試説明会の個別相談に来ていただきたいと思います。

7:臨床心理士・公認心理師に必要とされる臨床的なセンスと論理的思考力

 本学大学院臨床心理学専攻は、(公財)日本臨床心理士資格認定協会第一種指定大学院として、修了生の95%が臨床心理士を取得し、かつ、就職率も例年ほぼ100%を保っています。また、2018年度からは、公認心理師の受験資格も取得できるようにカリキュラムを整えております。

 本専攻では、臨床心理士・公認心理師には、社会的な成熟と臨床的なセンス、科学的・論理的思考力が求められると考えています。

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