ニュース

2019-05-30
心理

学びの紹介 3年:日常を心理学する

社会・臨床心理学研究法は社会・臨床心理学専攻3年次の必修科目です(注 2017年度入学生まで:2018年度入学生からは「心理学研究法」と科目名が変わり選択科目になります)。
3年次から少人数制の授業(ゼミ)に所属します。この授業では、日常生活や日々の経験、学びの中で生まれた疑問を研究テーマとして、2年次までに修得した社会・臨床心理学研究法を用いて、ゼミごとに専門的学びを深めていきます。

ある日の授業について、TA(ティーチングアシスタント:大学院生による授業サポート)の須藤がレポートします。

この授業はゼミにより進みがさまざまであったため、研究計画の検討をしているグループもあれば、質問紙の作成を行っているグループもありました。研究の進め方に沿って授業内容を紹介していこうと思います。

研究テーマについて話し合い

まずは研究テーマを決めます。自分たちの興味があることを出し合ったあと、自分たちが調査したいテーマが過去にどのように研究がされているのかを調べるため、論文や本を読みます。このように自分たちが興味があることと心理学的な位置づけを見比べ、この研究は意味があるのかを検討します。一番最初の作業ですが、一番重要なことかもしれません。

論文検索中・・・

研究テーマを確定するために自分たちのしたい研究に似た研究がないかをネットで調べています。

論文を読む

論文を読みながら、調査内容についての話し合いが行われています。各々自分の意見を出し合って討論をしています。

調査方法について話し合い

こちらでは調査方法について話し合っています。誰に調査をするか、いつ調査を行うかについてホワイトボードに書き出しながら話し合っているようです。

質問紙の構成

とあるグループの質問紙の構成です。コーピングとは対処方法のことです。失恋した時にどう対処をするのかについて研究を行うようです。質問紙の順番も非常に大事な点です。 このような流れで研究の骨組みが完成していきます。 次に、調査実施に向けての準備を行います。今回は質問紙ができる流れについて詳しく紹介します。

質問紙の検討

先生に添削してもらった質問紙の様式を再度検討しなおしています。少ない人数のグループですが真面目に取り組んでいます。

質問紙印刷

質問紙が完成しました!印刷機で印刷を行い、ホチキス止めをして製本します。製本したらいよいよ調査開始です。 調査実施後は、結果を分析し、論文を書きます。また、この授業の最後にはポスター発表を行います。 半期で研究を行うというハードスケジュールな授業ではありますが、ここで学んだことが4年次の卒業論文に生かされていきます。

◆関連記事◆
学びの紹介 3年:続・日常を心理学する

ニュース一覧

PageTop