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2023-05-30
心理

学びの紹介2023① 社会心理学実験研究法(心理学実験)

社会・臨床心理学専攻の特色ある授業を紹介します。

社会心理学実験研究法(心理学実験)は2年生の必修科目です。心理学研究法を学ぶための基礎となる授業で、グループワークによる主体的な学びを積極的に取り入れています。
今回はこの授業のTA(ティーチングアシスタント)を務める大学院生に授業を紹介してもらいました。


実験者(進行役)として授業に参加した1日を紹介

今回は、私たちがTAを担当した2年生の授業を紹介します。TAとは、ティーチングアシスタントの略で、授業補助の大学院生のことを言います。社会・臨床心理学専攻の授業では、心理学について理論的な知識だけでなく、実際に実験を行うことで実践的に学ぶことができます。
この回の授業では、受講している学生が2つのグループに分かれて異なる動画を視聴し、動画に映る人物(話し手)の言葉の曖昧さが視聴者(聞き手)にどのような影響を与えるのかという実験を行いました。私たちは実験者(進行役)として参加したのですが、学生たちは興味津々に参加されており、集中しているのが伝わってきました。

実験中の様子①(スクリーンを使って実験者が実験の説明をしています)
実験中の様子②(実験参加者の2年生が動画を視聴しています)

実験終了後には、5・6人のグループに分かれ、実験のねらいについて話し合いました。グループワークは、社会・臨床心理学専攻の学びの特徴の1つでもあります。グループワークを行うことで、自分自身の考えを深められるだけでなく、他者とのコミュニケーション能力の向上や主体的に考え、行動する力を身に付けることができます。そのため、他の授業でもグループワークが積極的に取り入れられています。

実験後の様子(すべてのグループが集まりグループワークをしています)

この授業で行われたグループワークでは、学生たちが熱心に話し合い、各自が持っている知識や見解を共有し合うことで、グループとしての意見をまとめていきました。また、グループワークの際には、先生方やTAが様子を見て回っているので、学生たちは気軽に質問をすることができます。私たちも、TAとしてそれぞれのグループを回りながら、質問に答えたり、アドバイスをしたりしました。

グループワークの様子(メモを取ったりしながらグループでの意見をまとめています)

この授業について~TAから見た景色~

この授業は、学んだことを論文形式のレポートにまとめるので、次の学びへとつながり、4年生で卒業論文を書くための力にもなります。
私たちTA自身も、今回の授業に実験者として参加することで、どのような進め方をすれば実験がわかりやすく伝わるか、どのような話し方をすれば聞き取りやすいかなど、改めて考えるきっかけになりとても勉強になりました。また、学生たちが真摯に実験やグループワークに取り組む姿を見て、より良い学びの力になりたいと思い、質問をされた際は学生たちが理解できるよう、しっかりとわかりやすく答えるようにしています。社会・臨床心理学専攻に入学したら、ぜひ熱心に受けていただきたい授業です。


7月に1~4年生による合同授業「大人心夏まつり」を開催

本専攻では夏と秋の年2回、全学年とつながり学び合う合同授業「大人心まつり」を行っています。
大人心まつりは学生が主体となり、1~4年生による縦の学年のつながりを作ることを目的とした専攻オリジナルの授業連動型イベントです。

7月に行われる「大人心夏まつり」では、2年生による心理学実験に1年生が実験参加者として参加します。また、3年生がキャリア心理学セミナーで制作した成果物を1・2年生に発表します。さらに、4年生は卒業論文のための研究協力を1~3年生に向けて行います。

オープンキャンパスでは「大人心まつり」の成果物を多数展示しています。
ぜひ多摩キャンパスで行われるオープンキャンパスでご覧ください。

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