人間関係学部 人間関係学科 社会学専攻 阪井 裕一郎（さかい ゆういちろう）准教授のインタビュー記事が、2023/7/21（金）毎日新聞 朝刊「論点 若者の結婚観とは」に掲載されました。
結婚の歴史的研究を中心に、事実婚など多様なパートナー関係について社会学的に研究し、『仲人の近代――見合い結婚の歴史社会学等の著書がある阪井准教授は、インタビューの中で「多様な『家族』認める社会を」と述べています。
「政府は少子化対策のため『婚活』を支援しているが、世界ではむしろ古い社会規範に拘束されないパートナー関係を認める『結婚の脱制度化』」が進み、「多様なパートナーシップを認める国の方が出生率は上昇」しており、「『正しさ』へのこだわりを捨てない限り、結婚は『無理ゲー』のまま」であり、「『結婚』自体を問い直し、多様なパートナーシップを認めることが急務」と指摘しています。
また、「日本では支えあえる関係が『異性間かつ一対一で恋愛や性的対象を伴う結婚』に限定され」、「結婚か、さもなければ社会的孤立、というこの状況は問題」であり、「同性婚はもちろん、親友同士やシングルマザー同士、高齢者同士など支え合うさまざまな関係を『家族』として認め、法的に保護すべき」という考えを示しています。
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