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2023-10-04
心理

学びの紹介2023④ 社会・臨床心理学セミナーII(ゼミナール)

社会・臨床心理学専攻の特色ある授業を紹介します。


社会・臨床心理学セミナーIIは3年生の必修科目です。

各ゼミの特徴・特色を活かしながら、社会心理学・臨床心理学をより高度に学び、また、研究していく授業です。社会・臨床心理学専攻には8つのゼミがあります。その中でも、社会心理学と臨床心理学の実践・融合的な学びの体験を通じて、各ゼミナールの特色を活かしながら、心理学の知見の活用法をより深く理解していく取り組みを紹介します。

今回は、受講生である八城ゼミの大金結美さんが報告します。


今回の授業では、多摩キャンパスすぐそばにあるリラクゼーションサロンen blenc(アンブラン)のアロマ&クレイのセラピスト 兼 マネージャーとして活躍されている木下亜沙子氏にゲスト講師として登壇いただきました。木下亜沙子氏は植栽の技能もお持ちで、唐木田駅や周辺の植栽にも尽力いただいている方です。

古田ゼミ、本田ゼミ、三好ゼミ、八城ゼミの4ゼミの学生と先生方と共に、園芸療法体験として、『フィトセラピー(園芸療法)~こけ玉づくり』を体験しました。事前にマインドフルネスとはどのような状態であるかを知識として理解し、その後、こけ玉づくりを通してマインドフルネスという状態を自分自身の身をもって体験するという目的のもと、参加させていただきました。

木下先生は、リラックスしつつも全員が楽しめるという雰囲気で授業をしてくださいました。自分は不器用だという固定概念を取り去り、手で土やこけ等を触り、直に自然と関わることを通して、自分の考えや思いに触れる体験でした。

作っている最中は、木下先生が説明してくださった通りに上手くできなかったらどうしようという焦りの気持ちもありましたが、実際にこけ玉を作っていたときは、グループの皆とどうやったらもっと上手くいくかや、それぞれの制作過程への感想を楽しく語り合ったり、真剣に制作に向き合って集中したりと、焦りの気持ちは気づいたらありませんでした。また、直接自然に触れるというのは、大人になるに機会が減っていくもので、どこか懐かしく、最近では得られていなかったような楽しさがありました。

こけ玉を作り終わった後には、自分のこけ玉の気になった部分に触れてみる時間があり、こけ玉というくらいだから皆、こけの部分を触るのではないかと思っていたら、そのようなことは無く、各々が自由に思い思いに好きな箇所に触れていました。その様子を見て、選ぶ植物や容器だけでなく、このような部分にもそれぞれの個性や心情が溢れ出ていて、どの作品にもたくさんの良い部分があるのだなと強く感じました。また、今回の授業での学びでは、これから先の人との関わりに活かせるものが多く得られたとも感じました。

気に入った植物とお皿を選ぶ

こけ玉の作り方を教わる

身体感覚や身体の動きに集中しながら作る(集中、気づく、評価しない)

完成したら、誘導に合わせてマインドフルに五感を味わう(見る、嗅ぐ、触れる…)

各自お持ち帰り(大事に育ててみようね)

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