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2019-05-13
心理

学びの紹介 2年:はじめての心理学実験

社会心理学実験研究法(心理学実験)は社会・臨床心理学専攻2年次の必修科目です。
1年次までの授業で習得した研究トピックをもとに、グループ単位で心理学実験を再現します。同時に統計解析ソフトを用いたデータ解析スキルを学びます。
ある日の授業の様子を助手の沼田がレポートします。

授業中、伏せた状態で学生の手が上がっているように見えますが、何をしているところでしょう…?

この授業は、2年前期の必修科目です。この授業では、心理学研究法のひとつである実験法を用いてデータを収集し、分析することを通して、論理的なものの考え方や科学的レポートの書き方を身につけます。

まず、実験法とはどういうものなのか、体験を通して学んでいきます。 学生は、AグループとBグループに分かれて、グループごとに別教室で映像を視聴します。 この映像は、実験刺激と呼ばれ、グループごとに、ある一部分のみを意図的に変更した映像を視聴します。

授業を通して、自分たちで実験を行うことができるよう、実験を行う手順について、3~4人の小グループごとに練習を繰り返します。

全体で再集合し、実験内容について、解説を通して理解を深めていきます。 ですが、その前に…

Aの映像をみた人・Bの映像をみた人で、映像に対する印象が違うかどうかを確認します。 伏せた状態で、ある質問に対して、あてはまる人だけ手を挙げて貰いました。 この質問に対しては、両グループとも手を挙げている人が多い印象ですね。

別の質問に対しては、この通り…!グループごとに、映像に対する印象が大きく違ったことが分かりました。伏せた状態で質問しているのは、周りの反応に引っ張られないようにするためです。 ちなみに次週以降は、グループ間の映像に対する印象について、実際にデータを使って分析し、統計的に有意な違いがみられたかどうかを検証していきます。

ということで、冒頭のクイズの答えは、「実験後の質問に答えているところ」でした~! ちなみに、この授業は、専任教員2名、助手1名、SA(スチューデントアシスタント:学部生による授業サポート)1名の計4名で行っており、学生が質問しやすい環境が整っています。たくさん質問して、授業内容をしっかりと身につけていきましょう~

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