社会心理学実験研究法(心理学実験)は社会・臨床心理学専攻2年次の必修科目です。
1年次までの授業で習得した研究トピックをもとに、グループ単位で心理学実験を再現します。同時に統計解析ソフトを用いたデータ解析スキルを学びます。
前回に引き続き、ある日の授業の様子を助手の沼田がレポートします。
クイズです。左テーブルにご注目ください。立っている学生達がラウンジのテーブルに座っている4人組の学生達に話しかけているように見えますが、一体何をしているところでしょう…?
前回のレポートでお伝えしたように、この授業は2年前期の必修科目となっていまして、実験法について体験を通して学んでいきます。全15回の授業もいよいよ後半に差しかかかり、グループごとに実験テーマを決め、グループワークを通して数回にわたって実験の準備を進めてきました。
さらに、実験に用いる変数は適切か、実験の手順は具体的であるかといった観点から、複数のグループ内で投票をするなど切磋琢磨しながら実験計画を練り上げていきます。 お、右上あたりに立ったまま何やら打ち合わせをしているグループが見えますね。
打ち合わせを終えたグループの学生たちが、ラウンジのテーブルに座っている学生たちに声をかけています。冒頭のクイズの答えがまもなく判明します…!
こちらは別のアングルから撮影したものです。立っている実験者たちが、テーブルに座っている実験参加者たちに、ある実験刺激を見せているようですね。ということで、冒頭のクイズの答えは「実験への参加募集の声がけ+実験を実施しているところ」でした~!ラウンジで声をかけて参加者を募集するなんて、勇気がいりますね。ですが、仮説を検証するためには、データを集めなければなりません。頑張って!
本日の授業では、それぞれのグループごとに実験参加者を募り、実験を実施しました。せっかくですので、他のグループの実験の様子も見ていきましょう。こちらのグループは、PCの画面に実験刺激を映しているようですね。
こちらのグループは、アンケート用紙を使って実施しているようですね。これを質問紙実験といいます。それぞれのグループごとに特色が出ています。
7号館2階のラボ内にある、実験室も覗いてみましょう。
ちょうど実験をしているところでした。実験参加者の方にしっかりと教示が伝わるよう、早口にならないように気をつけてくださいね。
隣の6号館のラウンジでも参加者募集を頑張る学生たちの姿が確認できました。たくさんの実験参加者の方に協力してもらって、多くのデータが取れたかな。
以上、本日のレポートでは、実験法の醍醐味、実験の実施について報告をいたしました。実験法は、グループワークを通して、自分達の仮説を検証していく面白さを体験できる大変おすすめの授業内容となっています。
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